
おすすめ作品 Secret rose garden 繋がる 第33話
時刻は夕方。まだ誰も人のいない薄暗い店内で、幸代は黒いソファに背を預けて座っていた。そして思い出したようにテーブルに置いてあった封筒に手を伸ばすと、ペーパーナイ…
時刻は夕方。まだ誰も人のいない薄暗い店内で、幸代は黒いソファに背を預けて座っていた。そして思い出したようにテーブルに置いてあった封筒に手を伸ばすと、ペーパーナイ…
「あなた、エマちゃんからまたお手紙が来たわ!」「ん」ポストに入っていた可愛らしい封筒。差出人を見れば、もう三年も前に日本を旅立ったエマの名前が綴られ…
ルイと暮らし始めてから、エマはお世話になった人たちに少しずつ手紙を書いて送っていた。一人一人を想って絵を描き、そして見つけたお墓の写真も入れて、自分が無事に…
「どうぞ」「あ、ありがとう」差し出されたのはホットミルク。湯冷めをしないようにと言ったルイの手元にも、同じようにホットミルクが握られていた。一口飲み…
カミーユに手を合わせてお墓をあとにしたエマは、ルイの家へと向かっていた。旧市街にある店を紹介しながら歩いてくれるルイのおかげで、家に向かう道でも会話は弾んだ。…
40代の女性にオシャレで美味しい白ワインをプレゼントしたい・・・そんな時にオススメのワインギフトをご紹介美容や健康を気にする人にとって、ワインといえば「赤」…
両親が亡くなったあと、自分の手元に残っていた家族のものがカミーユの写真しかなかったこと。その写真に、美しく綺麗なバラたちに囲まれて幸せそうに笑う、祖母カミーユが…
色を使う英語独特の表現に使う海外での色のイメージ英語の慣用句に使う色にはイメージがあります。これをなんとなく覚えておくと知らない慣用句が出てきてもイ…
「エマ……君は、カミーユおばあさんのお孫さん、ですね?」エマ自身も、写真を見るまでは自分の祖母の名前がカミーユだとは知らなかった。だがルイは、エマの名前…
「バラの、匂い?」入り口に立って手を合わせたエマは、鼻腔を通り抜ける花の香りに驚いたように声をあげた。慌ててお辞儀をして中に入ると、香りの出所を探す。…